![]() ![]() これはミズーリメシャムのコーンパイプ、「ミニチュア」。ドンキホーテで500円プラス税で買ったり、ふつうのタバコ屋で600円プラス税で買ったものなど、現在9本。ホントはもうちょっと持ってたはずなんだけど、燃えて穴があいてしまったり、なんだかんだで壊れてしまったりして、この数になりました。9本のうち、2本がちょっと焦げがあるので、これもいずれ穴があいて壊れてしまう可能性がある。そうしたらまた買いなおすかもしれない。 ![]() このミニパイプを裏返すとミズーリメシャムのシールが貼ってあるんだけど、そこにマジックで1から9まで番号を振った。 コーンパイプは、ブライヤーのパイプにくらべると、それほど乾燥に気を使わなくても大丈夫な感じがするんだけど、それでも連続して使っていると、やっぱり味が落ちていくので、番号順にローテーションして使っていくのだ。 この写真では6番コーンにクリップが刺してあるけど、最後に吸い終わったやつに目印としてつけている。だから、この写真だと、つぎにくわえるのは7番コーンってわけ。 パイプタバコはおととしの大晦日に初めてパイプを買って、去年のお正月から始めたわけなんだけど、あれから1年半以上たちました。だんだんシガレット生活からパイプ生活に慣れてきたかなあという感じ。 タバコとじっくり向き合うならば、やっぱりコーンよりもブライヤーのパイプのほうが、味はいいかもしれないんだけど、でもおれの場合、どうもコーンパイプのほうが出番が多い。ブライヤーのパイプもそれはそれでいいんだけど、あんまり考えずにのんきにタバコをふかしたいと思うと、コーンパイプがなんだかラクチンでいいなあって感じなんだな。 おれもモノとか道具とか、けっこう好きな性分なんだけど、コレクターというよりはフェチタイプなんではないかなあと思っている。パイプスモーカーのひとには、たくさんのパイプをコレクションしていくタイプのひとと、たった一本を大切に使っていくタイプのひとといるらしいけど、どっちかっていうとたぶんおれは後者。できるものなら少ない本数でやっていきたい。ただ、一回使ったブライヤーのパイプは、もう一度美味しいパイプにもどるまで、乾燥に数日かかってしまうので、一日になんども吸いたいと思うと、どうしてもある程度の本数をそろえて順番に使っていくしかない。そこんところに、コレクタータイプのひとなら、コレクションの理由をみつけて、大喜びで面白そうなパイプをどんどんそろえていくんだろうと思うけど、少ない道具をねちねちと使い倒したいフェチタイプのひとは、どうしたらいいんだとアタマをかかえてしまう。 ということの解決策として、パイプを一本としてとらえず、同じパイプをたくさん買って、パイプを1セットでとらえなおすっていうのが、いまのところおれにはしっくりくる考えかた。だれかの本で読んだんだけど、アリとかハチっていう昆虫は、一匹いっぴきが独立した存在としてとらえるよりも、巣、その集団ひとつを一匹として考えたほうがよいっていうようなハナシに似ているかな。なんかそんなようなハナシあったよね、うろ覚えで書いててわるいけど。 コーンパイプっていう存在もなんとなく好きで、ブライヤーにくらべると物凄く安くてちゃっちいものなんだけど、そういうところがけっこう好き。高級高性能でレーサーみたいなオートバイで峠を攻めるのもそれはそれでかっこいいと思うのだけれど、野菜を積んで、のんきに走っている農家のおじさんのよく使い込まれたスーパーカブなんかをみると、ああ美しいなあなんて感動してため息が出ちゃうようなタイプのおれなのでね。そんな目で見てみると、コーンはコーンで、なかなか美しいと思う。 ![]() だけど、このミニパイプっていうのは、じつはパイプとしてはサイズ的に無理がある。あくまでパイプのおもちゃとして、ネタとしてタバコ屋で売られているものなんだろうな。ちょっと吸いたいときなんかに、たまに使うにはいいけれど、狭くて短い煙道のこいつをいつも使い続けるっていうのは、なんだかやせ我慢しているような気になるときがある。狭い煙道ってのは、煙の通りが悪くなりやすいから吸うチカラの加減が難しいし、そんなかんじに吸っていると短い煙道で熱い煙がくちに入ってきやすい。あくまでときどき使う用のパイプなんだと思う。 ということで、もうすこし大きなサイズのコーンパイプはないかなって、ミズーリメシャムのサイトを物色してみると、下のほうに「イートン」っていう名前のちいさなパイプをみつけました。ミニチュアのつぎにちゃっちいパイプ。値段も安い。非常に簡単なつくりのこのパイプなんだけど、サイトの写真をみてなんだか気に入ってしまった。日本には輸入されてないみたいなので、どうしようかなあってしばらく迷ったけれど、思いきって個人輸入してみることにしました。 英語できないし、どうもミズーリメシャムの会社はファックスでの注文しか受けつけてないみたいな感じで難しそうだから、輸入代行してくれるサイトにおねがい。イートン一本2.49ドルっていうと、たぶん300円くらいなわけで、そんな安いものをわざわざ個人輸入するってのは、送料手間賃考えて、いったい何本買ったら割りに合うだろうか…、なんてことでもいろいろ迷って20本! そのほかに、珍しい黒トウモロコシのパイプ、「カントリージェントルマン」と「アメリカンパトリオット」も一本ずつ注文してみました。 そして届いたのがこれです。ぎゃー。 ![]() ![]() イートン、予想より大きい…。 20本って予想より多い…。数えたら20本もある…。 うわー…、どうしよう…。 とかなんとか、しばらくびっくりしていましたが、気を落ち着けて火入れ、いわゆるブレークインを始めましたところ、かなりいい感じのパイプ。使い心地が良くて、すごく気に入りました。 専門的なことはよくわからないけれど、ブライヤーのパイプなどで、ボウルの表面がデコボコしているものは表面積が大きいぶんだけ放熱性がよく、ラッカーなどなにも塗られていない白木のパイプのほうがジュースの浸透性がよく、したがって、タバコが美味しくなるパイプだと、パイプ関連のサイトで見聞していたけれど、もしかしたら、これはこういったコーンパイプでもいえることなのかなあ。ニス塗ってある高級コーンパイプより、この安物イートンのほうが、そのふたつの条件を満たしているし、実感としても味が良さそうな気がする。んー…、まだ、火入れの最中なので、はっきりしたことはわからない、あくまでじぶんのなかの仮説なので、違ってましたらごめんなさい。 と、まあそんなわけで、イートンがやってきましたっていうオハナシでした。 おしまい。 ![]() |
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