![]() 2012年10月1日の制作時間、83分4秒。マンガ「南の魚」第4巻、考え中。11月の新刊予定の「チーズケーキ(仮)」、トーン剥がし中。だいたい16ページの途中まで。 むかしかいたマンガの作品集を、デジタルリマスターして作ろうってんで、こないだから、データ上で、スクリーントーンを剥がしている日々なわけです。しかし、予想以上に時間がかかってます。デジタルリマスターって作業を舐めてました。こりゃホントにたいへんな大仕事。 しかしだ。トーンを消すことばかり考えているから、無駄に時間がかかっているのかもしれない。きのう、ふとそう思いましてね。もしかして、こんなことやってるくらいだったら、ふつうにペン入れしたほうが早いんじゃないか?? だってさ、いまのやりかただと、まず線の周りのトーンを消すだろ。一本の線の左右をクイックマスクで選択して消すわけだよ。するってーと、残したい線のほうも、ある程度ガタガタになるわけだから、そこんところを修正するために、再度ペンツールやエンピツツールでなぞるわけさ。 つまり、一本の線を復元するために、残したい線とその左右をなぞるわけだから、最低3本は線をかいているってことになる。このやりかた、意味ねーじゃん。ペン入れなら、1回なぞればできることを、なんでこんなに何回もなぞってなぞって、しかもできあがりが、イマイチもにょもにょした感じになっちゃっててさ。おれはプロのリマスター職人じゃないから、これでいっぱいいっぱいなのさ、なーんて言い訳しちゃったりして。これだったら、アナログ原稿のまんま、印刷屋さんに持ってったほーがマシじゃね?? だから、つまり、「デジタルリマスター」ってコトバの響きがカッコ良くってさ、なんか、あんまり意味を考えてなかったんだよな。なんとなく、原稿をいい具合に復元するようなイメージで、それがデジタルリマスターなのだって、短絡的に思い込んじゃってた感じ。 おれもむかしは、遺跡の発掘アルバイトしてたからさ、復元っつったら、移植ゴテ使って、丁寧にていねいに無駄なところを削り取るようなイメージでね。そういうのが「デジタルリマスター」なんじゃないか、現代の発掘職人なんじゃないかって、勘違いしちゃったの。 違うちがう。このやりかた、たくさん時間かけて元のデータがきたなくなるだけ。意味なかった。 もういっぺん、普通にペンツール使って再現すれば、こんな無駄な時間かからなくて済むし、出来上がりもすっきり、これぞリマスターって感じになると思う。たぶんそういうことだ。 やりなおし。 |
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