その後のコーンパイプ
 まえに書いたことだけど、ドン・キホーテで買った安くて小さなコーンパイプがすごくお気に入りになってしまって、ミズーリメシャム製のこのミニパイプ、メイプルひとつとコーンを七つそろえて、それらをずっと順番に使っていた。こういう安物のパイプは、あまり長もちしないっていうハナシをまえもって聞いていたから、壊れたら捨てるつもりでいたのだけど、案の定、そのうちコーンが四本ダメになって、メイプルパイプもダメになり、残った3本を順番に使う。
 でも、その3本を使ううちに、だんだんと使い方がわかってきた。いままで捨ててしまったパイプは、ぜんぶ煙道が詰まってたばこがすえなくなってしまったりしたから、壊れたと判断してゴミ箱行きになっていたのだけど、そういうのは、自転車のスポークとか、ハリガネなんかを突っ込んでがしがしとこすったり、モールにエタノールつけて掃除したりすれば、簡単に直ったもののようであった。早まって捨ててしまった。意外とタフだったんだなミニパイプ。

 
 (まん中のはちょっと外まで焦げてきているけど…)

 まあそれでも、その後もミニパイプ3本のローテーションでやってたんだけど、やっぱりこれではパイプが足りない。ちょっと仕事が忙しいときなど、ひっきりなしにたばこをすってたりすると、この3本がじっとり湿気を持ってきてしまって、たばこが不味くなってくる。パイプ初心者のおれでも明らかにわかるくらい美味しくない。
 なので、新しくコーンパイプを買うことにした。こんどは標準サイズのコーンパイプ。アメリカのミズーリメシャム本社のホームページを観ると、いろんな形のコーンパイプがあって、たくさん魅かれるものがあったのだけど、日本で普通に買えるのは、そんなに種類は多くない。立川ゼフィルスに行って、標準サイズのコーンパイプを2本、それからこないだ捨ててしまったのと同じミニパイプのメイプルとチェリーを買ってきた。

 

 コーンパイプは、ブライヤーのパイプより軽いっていうイメージがあったんだけど、それでも標準サイズのコーンパイプは、けっこうごっつくて重いと感じた。これはミニパイプの軽さにおれが慣れてしまっていたからかなあ。手を離して長時間くわえているのはつらい。こういうパイプっていうのは、手で差さえながら、じーっとたばこを味わう感じで楽しむものなのかな。慣れてくれば、こういうのも悪くない。
 でもやっぱりまた軽いのも買い足したくなってきて、こんどは山の手方面に遠征したときに、新宿の加賀屋でコーンのミニパイプを二本、買った。
 おのれよく買うなあと思うけど、ブライヤーのパイプだったら、一本買う値段でこれだけ揃えたってお釣りが来ると思う。コーンだから買える。とりあえずこれで落ち着いた。

 

 それから普段は、乾燥剤を入れた密閉容器にパイプを入れて乾かしたりしているけれど、晴れた日にいちにちベランダに置いといたほうが、パイプの美味しさが早く回復するような気がした。安物コーンパイプだから、気にせず日なたに転がしているけれど、高級なパイプだったら、日陰の風通しのいいところとかに置くのがいいのかな。

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