![]() 嗅ぎたばこは、20年くらいまえにも、いちど買ったことがある。たばこの自動販売機のなかに、嗅ぎたばこもひとつ置いてあるところがちかくにあって、どんなもんだろうと面白半分に買ってみたわけ。プラスチックの箱のなかにたばこの粉末が入っているもので、買ったはいいけど、どうやって楽しめばいいのかよくわからなかった。嗅ぎたばこっていうんだから、とりあえず匂いを嗅いでみたりしたけど、けっきょくどうにもできずにどうしたんだっけか、はるか忘却のかなたに捨ててしまったのかな。 いま、いろんなたばこを試してみているおれとしては、やっぱりもういっぺんその嗅ぎたばこにもチャレンジしておきたい。そう思って買ってきたよ、ドイツ製グレッシャープライス、10グラム300円。 むかしと違っていまは、インターネットで検索すれば、嗅ぎたばこのやりかたなんてのもすぐにわかる。むかしは、なかなか調べようにも資料がなくて、途方にくれちゃっていたようなことでも、簡単に調べられる時代になった。なので、これもネットから得た情報を参考にしつつ、試してみた。たばこ界の諸先輩がたに感謝いたします。 とはいっても、嗅ぎたばこのやりかた自体は簡単で、外国の映画なんかで、なんのクスリだか知らないが、手の甲に粉を乗せて鼻からスッと吸い込む場面がよくあるけれど、まあようするにそれだ。それをやればいいのだ。だいたいそういう映画で登場人物たちが吸ってるのは、まず違法な薬物だったりするのだけれど、もともとこれは、たばこの吸いかたとして古くからあるもののようだ。20年まえのおれも、おそらくはそんな吸いかたなんだろうなあと薄々カンづいてはいたんだけど、確信が持てなくて実践にふみきれなかったのだな。鼻から吸うなんて、なかなか恐くてできないですよね。 まあそれでも、今回はネットで調べて確信を得たので、勇気を出してチャレンジ。っていってもやってみればなんてことない、とっても簡単、なかなか楽しい。火も使わないからけむりが出るわけではないのだけど、これはこれでナルホドたしかにたばこだなという実感はある。メンソールでスッキリする感じもあるし、一服がキセルより短時間で済むので、キアイを入れるための一服に、嗅ぎたばこってのは、とてもいいかも。 パイプたばこってのは、どちらかというと、リラクゼーション効果が高いと思うんだけど、それに対して嗅ぎたばこは、リフレッシュ効果だと思った。これは使えそうだ。 ![]() 2ちゃんねるの喫煙具版のスナッフスレッドでは、嗅ぎたばこをやるひとは、ハナウガイを習得したほうがよいとある。ハナウガイとは、鼻から水を入れてくちから出すうがい方法で、おれもむかし、からだによいらしいときいて、ハナウガイの練習をしたことはあるのだけど、これがなかなかできるもんじゃない。恐くてこわくてマトモにできたことがない。おれにとっては、嗅ぎたばこより、こっちのほうが勇気のいるチャレンジだった。 でもまあ嗅ぎたばことハナウガイはセットみたいだ。ハナウガイのできぬ者は、嗅ぎたばこやるべからずだ。なるようになれって感じに鼻から水を吸い込んでみた。鼻の奥のツーンとするところを乗り越えることが、いままでできなかったんだけど、飲んでもかまわんって思って水を奥に通した。ま、ほとんど飲んでしまったんだけど、なんとか死ぬようなこともなく終了。一応これでハナウガイできるようになったかな。終わるとすごい涙目になっていた。 嗅ぎたばことハナウガイ。本日は、じぶんにとって、ふたつの新しいことを体験したのであった。 |
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