![]() パイプたばこってのは、すこし湿ってるほうが美味しいのだけど、パイプ本体は乾燥しているほうが美味しいらしい。パイプ初心者のおれでも、パイプたばこをやっているうちに、確かにそうかもしれないなあなんて思うことが多くなってきた。同じパイプをくり返し使っていると、だんだん味や香りが薄くなっていく感じがする。だからパイプは、ときどき休ませて乾燥させるわけなのだが、どれくらい休ませれば美味しくたばこがいただけるくらいにカラカラに乾燥するのか、そのへんのところはまだよくわからない。何度もくり返し使ったパイプは、もしかしたら一週間くらい休ませたほうがいいのかなあ、なんて思ったりもする。 ネットでいろいろ調べると、乾燥剤を使ってパイプを乾燥させるっていうひともいる。乾燥剤を入れたタッパーに、パイプを入れて強制的に乾燥させるらしい。なんだか大掛かりだなあ、おれはちいさなコーンパイプばっかり使ってるアバウトなシロウトだから、そんな面倒でマニアックなことはやりたかねえやってこないだまでは思ってたんだけど、近所の薬局で、お徳用の乾燥剤が三つセットで145円だったのを見つけて、思わず買ってきてしまった。乾燥剤って、こんなに安いものだったんだな、知らなかった。 しかし、値段は安いがけっこうでかい。たかが湿気取りのくせに、どのパイプよりでかい。パイプが入るくらいのタッパーならあるんだけど、乾燥剤の入るタッパーがない。もしかして工夫すれば、乾燥剤のなかにパイプが入るかもしれない。 ![]() まあいい、なんかしら調度いい密閉容器でもないものかと、クローゼットのなかを漁ってみたら、むかしどちらさまかでいただいたおそらくお煎餅かなんかの入っていたカンカンがみつかった。でかすぎるけど調度いいや。もとは黄色のカンカンだったようだけど、まっくろにペンキ塗ってあるのは、たしか十数年前、おれは自分が持っているモノすべてに色を塗るという野心を抱いて、なんでもかんでも色を塗ってばかりいたときがあったんだけど、きっとそのとき塗られたものだろう。ちなみに、おれが愛用している広辞苑もそのとき塗られて、いまもまっくろである。おれにもペイント・イット・ブラックの時代があったのだ。 ![]() 強制的に乾燥させて、万が一パイプが割れるようなことがあったら危険なので、とりあえず、ためしにミニパイプを入れてみた。なんかカンカンのなか、すきまだらけで、なんかもっと入れたいな。乾燥させたいものがみつかったらまたいろいろ入れてみようと思う。 ![]() さて、どうなりますやら。 ![]() ちょっと待っててね。 |
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