![]() 2012年5月9日の制作時間、92分44秒。マンガ「南の魚」第3巻、ペン入れ中。枠線をかいているところ。 コミティアでは、「創作系マンガ同人誌」を「自主制作漫画誌」と呼んでいるらしい。 最近のマンガ同人誌は、同人仲間で作っている本というよりも、個人で作ってるものが多いし、合同誌、個人誌など、新しい考えかたで作られるようになってきて、だんだんと本来の「同人誌」っていうものの意味から離れてきている。そこらへんの状況を考えて、それらをひっくるめて「自主制作漫画誌」っていう呼び方をしているのかな。 夕べはお風呂のなかで、そんな呼び方について、アレコレ考えてたんですよ。 まあべつに、「同人誌」でもいいんですけどね。 もちろん「自主制作漫画誌」ってコトバがいちばん意味としては合ってるから、それに反対するものではないんだけど、ちょっとカクカクしたコトバだから、なかなか日常会話では使いにくい感じするでしょ。もうちょっと生活に馴染みやすいコトバはないかしらん? うーん。 そういえば、「インディーズコミック」なんてコトバもきいたことあるね。英語でいうとカッコイイけど、照れくさくってあまり発音したことないな。 うーんうーん。 「自主制作漫画誌」、略して「自主マン」とか? うーんうーんうーん。 もうちょっとカッコワルイコトバのほうが馴染みやすいかな。それじゃあ「自己マン」? とかなんとか。 そんで、ひらめいた。 こういうのはどうだろうか? いわゆる一般的に、本屋さんで売ってるマンガは、「商業マンガ」って呼んだりするでしょ。プロフェッショナルな出版業界で作られている本。それに対して、自主制作でつくられている漫画誌ってわけだから、つまり「商業マンガ」に対する呼び名なので、「しょうぎょう」を逆さにして「ぎょうしょう」。「行商マンガ」。 本屋さんで買える「商業マンガ」に対して、作者が直接即売会に出向いてって売るから、そういう意味あいでも「行商マンガ」。 うん、これはなかなかうまいアイデアだ。 「マンガ同人誌」っていうと、なんとなく、プロを目指しているアマチュアのひとたちの練習のための本で、プロ未満、プロより劣るってイメージがあるけど、「行商マンガ」なら、「商業マンガ」とは違うひとつのジャンルとして捉えることができるから、実際のところはプロ未満だったとしても、いろんな可能性がありそうな感じしないかな?? たとえば、知り合いに、「きみはマンガ家なんだって? なんの雑誌にかいてんだい?」なんて質問されたら、「いや、商業誌じゃなくて、行商誌なんです」とか、答えちゃったりして。 あるいは、プロのマンガ家さんでも、「新作のアイデアあるんだけど、商業で出すか行商で出すか、どうしようかなあ…」なんて会話にも使いやすいかもしれない。 最近の出版界はいろいろたいへんで、マンガ家のみなさん、模索してらしゃるひとつの方法として、行商誌っていう考えかたもあっていいのかもしれないなあ。 なーんてことを、夕べ、お風呂のなかで考えていたんです。 おれって天才だなあってきのうはすっかりいい気分だったんだけど、きょうになって、もういっぺん考えなおしてみたら、「行商マンガ」?? うーん…。どうだろう…。 でも、せっかく夕べ、思いついたことだから、ここに書いてみました。 あるいはこれ、もう誰かがいってるかな。一応「行商マンガ」で、ググってみたけど、とくに引っかかるものはなかった。誰でも思いつきそうなアイデアだけど、しょーもないから、誰も書かなかっただけかもな。 |
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