パイプ喫煙修行中
 こないだ買ったパイプ入門、すごくおもしろくなってきた。初めて吸ったときは、どれも同じような味に思えたいろんなたばこも、それぞれの味や香りの違いがわかってきて、美味しいと思うのとそうでないのと、好みも出てきたりした。最初の数日、吸いすぎて舌がひりひりしたのも、すこしコツがわかってきて、いまはほとんどひりひりしなくなってきた。まだまだ全然うまく燻らせているとは思えないけれど。
 キセルが、たったみくちで一服が終了してしまうのに対して、パイプっていうのは、一服が30分くらい続いてしまうので、うまくつきあってかないと、日常がだらだらになりそうで、そこんところを、どんな感じにしたらいいかなと考えている。まあ吸ってる途中でやめて、またあとで吸うってこともできるみたいだから、いろいろやりようはありそうだけど。

 たばこ好きのひとたちの、いろんなホームページを参考にさせていただいて、いまおれは、たばこの世界を遊んでいるわけなんだけど、その多くのひとたちがいってるけれど、けむりは肺に入れないほうが美味しいというのは、つくづく本当だなあと思った。
 たばこってのは、肺にけむりを入れるものっていうような思い込みが、ずっとおれにはあったけど、それをやめてみたら、たばこの美味しさがわかるようになってきた。ブカブカとけむりを肺に入れることを前提に、それでも健康のことを考えて、どんどんと軽いたばこに変えてくというような吸いかたしていると、もともとのたばこの美味しさから、遠ざかってしまう。もしかしたら、あまり美味しいとも思ってないのにクセになっちゃったから吸ってるって感じの、愚痴っぽい喫煙になってたかもしれない。
 じつはたばこってのは、つきあいかた次第で、すごく美味しいものだし、シアワセを感じさせてくれるものだ。おれここんところで、ちょっと考えを改めたよ。からだにいいかどうかは知らねえから、とくにひとにすすめたりはしないけど。

 パイプっていうのは、数本所有して、じゅんぐりばんぐりに使っていくほうが美味しいらしい。吸い終わったばかりのパイプは熱くなっているし、水分を含んでいるから、しばらく休ませて、乾燥させてからまた使ったほうがいいみたい。パイプ喫煙の先輩たちのホームページにはそんなことも書いてある。
 まあおれは初心者で、そんなに味の違いもわからないし、今後もできれば、パイプ喫煙に、そんなに時間とエネルギーを使いたくないと思っているほうなので、あまりこだわらずにいこうと思っているのだけど、でも、やっぱりもういっぽん欲しいな、って思って買っちゃった、スタンウェルのフェザーライト202っていうやつ。立川のゼフィルスで7500円。パイプの世界では安いほうのパイプだと思うけど、いろいろセットで2500円だった入門パイプとくらべると、その使いやすさにびっくり。まだ使い始めで木のこげる匂いが気になるけれど、それにもかかわらずけむりを美味しいと感じる。パイプによってたばこの味って変わるもんだなあって思った。



 

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