![]() こないだキセルを始めてみたってハナシを書いたけど、そういえば、なんでキセルを始めたかの理由を書くのを面倒くさくて端折った。まあべつにだれかにせっつかれて書いてる文章でなし、無理して書くこたないんだけど、そのまんまにしておくのもおさまりがわるいので、なんとなく書いてみることにする。 きっかけは、やっぱりたばこの値上げのことで、最終的に来年だかにひと箱20円の値上げってことに決まったのかな。きちんとニュースをチェックしてないけど、たしかそんな感じだったっけ。でも、そのまえ段階で、ひと箱500円にしようとか、1000円にしようなんてハナシも出てたみたいで、けっこうな煙草呑みのおれとしては、やっぱり内心ビクビクしてた。 いまおれは、けっこうなたばこ呑みといったけど、実際かなりのヘビースモーカーで、ひっきりなしに吸ってるからいわゆるチェーンスモーカーかもしれない。いちにちふた箱からみ箱くらい、マイルドセブンのエクストラライトもしくはマイルドセブンワンあたりを煙りにしてきた。 ま、そうはいっても時代の移り変わりのなかで、喫煙マナーなどもいろいろに変化してきているわけだから、そこんところはおれも可能なかぎり対応しているつもりではあって、町中での歩きたばこはいまはしてない。灰皿は当然いつも持ち歩いている。仕事の打ち合わせのときなども、たいていたばこなしでできるようになってきた。でもやっぱり、だれに遠慮もいらない家のなかでは、好き放題にやりたいわけで、そしておれはたいてい毎日、家のなかでひとりで仕事しているわけだから、つまり日常生活のほとんどの時間がたばこ吸い放題の時間なわけだ。 マイルドセブンはひと箱270円だから、いちにちに、ふた箱ないしみ箱っていうのは、540円から810円ってことである。毎日散歩に歩いてたばこの販売機でたばこ540円買うときもあれば、日によって810円買うときもある。けっこうな出費なのだ。こんな煙りに、我ながらばかばかしいなあと思うこともある。 そんな状況に、さらにまたたばこの値上げってことになると、毎日のこの出費をどうしようってことになる。 だったらたばこやめればいいじゃんっていわれそうだが、過去に数回禁煙は試みたことはある。こんなおれでも3ヶ月くらい続いたこともある。もしかしたら将来は、たばこやめるかもしれない。それはさきのことだからわからない。でもいまのところなんだかやめようという気にはどうもならない。たばこひと箱500円にすると何パーセントのひとが禁煙するだろう、なんていうデータをみせられたりすると、おれがヒネクレモノなのか、よけいにいまたばこやめちゃいけないっていう気がしてきてしまう。たばこが高くなったから禁煙しましたっていうのって、負けの禁煙みたいでいやだ。自発的なじぶんのココロに従って、吸いたきゃ吸うし止めたきゃ止めるって感じにいくのがワガママだけど理想なのだ、よくわかんないけど。 で、たばこを安くする方法として、そういえば、むかし親戚がいっぽんのたばこをいくつにも切ってキセルに装着して吸ってたなあってのを思い出したわけだ。 たばこいっぽんは、だいたい8センチくらいで、フィルターを除いて葉っぱのところだけで、5センチくらい。だから1センチくらいでハサミで切れば、いっぽんのたばこが5本になるってことだ。これはいいかもしれない。だいたいたばこってのは、考えてみれば長すぎる。いっぽんを5分くらいかけて吸うけれど、うまいって思うのは最初の一分くらいで、あとはけっこう惰性で吸ってるようなものだったりするのだ。最後のほうはもう正直消したいんだけど勿体無いから吸ってるとか、いい加減吸いすぎで気持ち悪くなってきたけどなんかきまりが悪くて吸ってるとか思ってたりすることも多いのだ。だったらキセル作戦、いっぽんを5回に分けて吸うっていうのもよいではないか。 と思ってキセルを買ってきて、いつものマイルドセブンワンをハサミで切って装着してみたんだけど、これがやってみたら、あんまりうまくないのだなあ。このテの紙巻きたばこってのは、あたりまえだがキセルに装着することを考えてつくられているわけではないから、かなりヘンな味。紙巻きたばこ用のフィルターを通さずに吸うから紙の匂いも気になるし、なんだか乾燥してカラカラな感じ。ちょっとアテが外れた。 ということで、そっちの作戦はイマイチだったんだけど、キセルと同時に買ってみたキセル用の刻みたばこの「小粋」っていうやつ、これはさすがにうまい。大満足。もしかしたらこんなにうまいたばこって初めてかもしれない。紙巻きたばこばっかりでやってきたおれとしては、かなりショック。たばこってものについて、いろいろ考えさせられた。 インターネットで調べてキセル派の愛煙家のみなさんの喫煙状況をみてみると、小粋たばこは、ひと箱5日くらい持ちそうなハナシ。キセルっていうのは一服がみくちで終わるものだし、紙巻きみたいにひと箱20本って決まってるわけでなく、葉っぱがギューっと入ってるものをじぶんでほぐして使うわけだから、かなり自由度があるのだな。そんな小粋がひと箱320円だから、5日に分ければいちにち64円って計算だ。これはすごい節約。毎日540〜810円たばこに使ってたおれなら、おおよそ10分の1くらいの値段だ。すげえ。感動の節約術。 とは思ったものの、やっぱりおれはかなりヘビースモーカーの部類に入るようだ。あんまり美味しかったからかもしれないが、ひと箱3日でなくなった。320割る3は、106.6円。なるほど。 紙巻きたばこから、刻みたばこに移行するってのは、吸いかたも変わるし、量も変わる。いままでのたばことのつきあいかたそのままってわけにはいかない。刻みがそのまま紙巻きのかわりにはならない。そこんところでまだとまどってはいるものの、味良し値段良しの刻みたばこのほうにシフトしていければいいなあと思っているのがいまのところのいまのところ。 |
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