ローメン2005
 八月二十二日の月曜日、フォーサイトで走って、伊那のローメンを食べてきた。
 最初は伊那まで行くつもりはなく、ちょっとのんびり山の中を走るくらいのつもりで出発した。午前十時くらいに出発して、新青梅街道、青梅のあたりで小曽木街道、成木街道で、名栗。
 名栗渓谷は下手に道を外れると二輪通行禁止のところが多いというイメージがあって、いつもは素通りしていたのだけど、有間林道は大丈夫そうだったので、入ってみた。有間ダム、名栗湖、魚釣りのひとたちの車がたくさん止まっていた。
 そしてそこから広河原逆川林道に入る。この道気に入った。一応舗装されている林道で、フォーサイトにも走りやすい。秩父のさくら湖につながっている。猿にも会った。
 さくら湖をすぎると国道140号に出る。なるほど、こんなところに出てくるのか、けっこうわかりやすいや。
 そのまま140を走って、ループ橋をぐるりとまわって、中津川林道に向かう。中津川林道をフォーサイトで走るのは初めて。バンバン200では何度も走ったお気に入りの道なんだけど、はたして、オンロード用の中型スクーターで走れるか。これはちょっとチャレンジ。

  

 中津川林道は、わりと走りやすいダートだと思うんだけど、けっこう距離が長い。ジャリジャリの未舗装路がずっと三国峠のてっぺんまで続いている。峠を登ってしまえば、下りは舗装されてるからいいんだけど、そこまでがたいへん。(ツーリングマップルには、三国峠まで17kmの連続ダートとある)フォーサイトでも一応走ることはできた。のんびりゆっくりタイヤを取られながらバランスとりながら。でも振動で、手がかゆくなった。すごいかゆい。やはりフォーサイトで未舗装林道は快適とはいいがたい。
 それから上りの峠で、カモシカが草喰ってた。よほど腹が減っているのか、近付いても逃げやしない。へんなやつだなあとしばらく観てたがそれでも逃げない。それどころか、そのあと走り去るおれを追いかけてきた。カモシカ恐ええ!! ハンドル取られながらもスピード出して逃げた。



 三国峠の下りは快適な舗装路で、そこから川上村、野辺山、清里へとつながるのどかな高原ムードが広がる。国道141号線、佐久甲州街道を北上し、299のメルヘン街道を西へ走る。
 フォーサイトで中津川林道を走るというチャレンジは一応果たしたので、なんとなく満足、ここらでひき返そうかと思ったのでけど、メルヘン街道を走っていたら、もうちょっと欲が出てきて、春に伊那で食べそこなったローメンをちゃんと食べたいという気になってきて、もうちょっと足を伸ばすことにした。



 でも、ここから先はちょっと無理して走ったかな。茅野から国道152杖突街道で、高遠、361の権兵衛街道で伊那。景色も観ないでただ走るだけで伊那についたときにはもう夕方。
 ツーリングマップルに「伊那名物ローメンを食べるなら駅近くの飲み屋街にあるここがおすすめ」とある鍋焼城に行く。夕方、ちょうど店が開くところだったみたい。お店のおやじさんに鍋系のものをすすめられたが、ローメン大盛りを注文。考えてみたら店の名前も鍋焼城だし、鍋をメインでやっている店なんだろう。壁には有名人の写真がたくさん飾られていたので、けっこう有名なお店のようだ。
 ローメンは美味しかった。フシギな味。ソース焼そばの失敗したような味っていったら、しかられそうだけど、そういう子どものおやつみたいな感じで、駄菓子にも通じるけっこう好きな世界でした。
 さて、ローメンを食べたら、一目散に帰り道。すでにあたりは暗くなり、同じ道を茅野まで引き返す。そのあと国道20号。これをひたすらまっすぐ走り続ければ、なにも考えなくてもうちのほうまで続いている。そう思ってひたすら道なりに走るが、ところどころ車がつかえているので、甲府昭和インターから高速道路に乗って国立府中インターで降りて帰宅。
 ぜんぶでおよそ500キロくらい。ちょっと余裕のなかったツーリングであった。

  

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