「南の魚2」第4話したがき中
 2011年8月12日の制作時間、92分5秒。
 「南の魚」第2巻、したがき59ページまで。

 コミティアサイトのヒストリーのページに、P&Rのコーナーが追加された。5月のコミティア96のアンケート結果と感想のページ。
 あんまりこういうアンケートの結果とか、気にしてもなあって思うんだけど、やっぱりそれなりに気になるもので、おれの本はどうだったかなあってついつい調べてしまう。
 前回のコミティアでのコジマケン、はがきアンケートで2票、読書会アンケートで2票いただきました。ありがとうございます。コミティアのアンケートで合計4票っていうのは、じぶん的にはとてもありがたい数字です。けっこうここのアンケート結果って、バラけてるんですよね。みんなたくさん本つくってるわけだから、たとえ1票であったとしても、投票してくれるひとがいたら、それはとてもうれしいことで。
 で、それはいいんですが、いただいた4票、ぜんぶ「着香系の男」でありまして、これがとても意外って思った。「南の魚」0票。
 おれのまわりでは、どっちかっつーと「南の魚」のほうが評判よかったんだけど、「着香系の男」のほうが良かった?

 今週、金土日と、ビッグサイトでは、コミックマーケットが開催されてるようです。
 一般的に、マンガ同人誌即売会っていったら、コミックマーケットのことで、それほどコアなマンガファンでないかぎりは、マンガ同人誌っていうのは、シロウトがかいた2次創作のマンガ本のことを指していうもののようだ。
 一般的には、シロウトがかいたオリジナルの創作同人誌ってものがあるのだということも、知られていないのかもしれない。ネットでいろいろ調べてみると、同人誌イコール2次創作ってことでもう決定しているイメージがある。
 もちろん2次創作もコミックマーケットも、楽しく盛り上がっているみたいで、それはそれでよいのですが、オリジナルの創作同人もまたもっと盛り上がればいいなあって思う。
 つまりさ、なにがいいたいかっていうと、一般の人たちが、なにかのキッカケでマンガ同人誌に興味を持つことがあるとしたら、それはほとんど2次創作のマンガ同人誌が、入り口になるわけだよね。そういうところから同人誌に興味を持って、さらにコアな世界に行こうとして、オリジナル創作同人の世界に入ってくる。と、こういう道スジで、オリジナルにやってくるんだとしたら、かなりハードル高いんじゃねえかなって思うわけだ。
 つまり、マニア中のマニア、オタク中のオタク。選ばれし精鋭のみが到達しうる世界が、オリジナル創作同人誌の世界ってことになってしまう。
 でも、ホントは、オリジナル創作同人誌の世界のほうが、本来敷居が低くて、マンガの読み方さえ知ってれば、誰でも楽しめるものなはず。逆に、2次創作ってのは、その元になったマンガやアニメを知ってないとわからないものだし…。
 って考えると、オリジナル創作同人誌が、同人誌の世界の入り口になるのが本来の姿なのではないかと思えてきたりもする。ま、そこんところはプロフェッショナルのマンガ界がもっと優れたオリジナルをやってるよっていわれちゃったらそれまでなんだが。
 マンガ同人誌即売会を、マンガ好きのお祭りってとらえると、2次創作のほうが盛り上がるのはわかる。2次創作っていう概念もすごい発明。むかしはパロディっていわれてたけど。
 それに対して、オリジナル創作同人誌ってのは、お祭りに向かない。じっくり本を選ぼうって世界だから、せっかく全国からマンガ好きが集まるイベントなのに、みんな静かにマンガ読んでたりして。イベントなんだからハメ外して騒ごうぜっていうのが、なかなか気使っちゃってできない。
 ここらへんの矛盾を、いつもマンガ同人誌即売会は宿命として持ってるんだろうなあ。

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