![]() 2011年5月13日の制作時間、36分57秒。 ネーム、9ページの途中まで。 ちょと時間できてきたかなあ。 「南の魚」第2巻の1話、最初は物語に、テレビを出すとか出さないとかいってた。結局出さないことにした。 出さない理由は、いまの時代に、テレビという存在が、なんなのか、よくわかんなくなってるから。そしてこれからどうなるのかってことになると、もっともっとわからないから。 しかも、予定していたストーリーは、アナログテレビのザーッていう砂の嵐を利用したネタだったんだな。だから、地上デジタルに変わるというこの時期には、もはや時代ハズレって感じ。 ま、そんなわけだから、テレビ出さなくて正解だったと思う。 んで、なんでテレビを利用したストーリーにしようと思っていたのかというと、あんまり登場人物を増やしたくなかったからなんだな。 第1話は、主人公が、とあることを知るというエピソードなのだが、その情報を、テレビで得ることにしたかったわけだ。テレビ画面を砂の嵐にして、人物をノイズを散らしたシルエットにすることで、よけいな登場人物を出さなくてすむかなと。そういう狙いだったわけだ。 でも、テレビを出さないことにしたので、ちょい役がひとりよけいに出てくることになりましたな。まあでもそれはそれでいいと、いまでは思っている。 登場人物をできるだけ少なくしたいのは、おれにしては長編マンガなので、出しすぎると、ハナシがあちこち飛んでしまって、散漫になってしまうかもって思ったのが理由のひとつ。 と、もうひとつが、当初、フォトショップでペン入れすることを考えていたころのイメージでは、もうすこし静謐なマンガを狙ってたってのがある。ストーリーに関係ない人物は、たとえ通行人であっても一切登場させないってことにしたら、それはそれでとても面白い世界にできるのではないかと、そういうことも狙いとしてあった。 だけど、コミックスタジオでペン入れしてたら、そういう雰囲気よりも、もっとワイワイ楽しいマンガにしたほうが良さそうだっていう感じに、考えが変わってきた。マンガらしいマンガ。いろんな登場人物が出てきて、大騒ぎしていくようなマンガ。 毎度かきながら考えているので、このマンガの続きがどうなるのか、本人もあんまりよくわかってなくて、スリリングです。 |
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