表紙作成中
 2011年4月9日の制作時間、38分4秒。
 表紙作成中。

 表紙もけっこうマンガチックな感じのほうがいいかなあ。
 コミスタならではの絵柄でいこうって思ってやってるわけだが、コミスタは、あくまでマンガチックな絵が得意なソフト。なので、本文はマンガチックを心がけた。だけど、表紙は、ついついカッコつけたいキモチが働きやすい。ソトヅラを良くしたい…。
 いや、べつに、マンガチックももちろんカッコイイとは思うんだけど。
 そこらへんの微妙なところを、どうしたもんだかなあってぐだぐだ考えていて、時間かかってます。
 でも、この際だから、マンガチックでいきましょうよ。

 ちょっとハナシ変わるけど、マンガチックな絵はカッコ悪いっていうのは、おれがバブル時代に20代だったから、そういう世代の感覚として、根強くあるんだと思う。
 あの時代は、マンガやアニメの全盛期であったにもかかわらず、そういうものがカッコワルイとされた時代でもあった。若い奴らはみんなブランドものの服を着て、車を運転して、オシャレなレストランとかでデートして、マンガなんて読んだことないってフリをしてるのがカッコよかった時代。「オタク」って言葉ができて、マンガ好きな奴を低くみるのが始まったのも、その時代。
 なので、負けず嫌いでマンガ好きな者としては、カッコイイマンガっていうのは、どういうものなのかなっていうのが、けっこう考えるテーマとしてあったのだ。カッコイイマンガをかいて、そいつらのハナをあかしてやりたいぜっていうような感じで。

 でも、いまは逆に、あの当時カッコワルイとされたマンガチックな感じのほうがむしろ、カッコよくなってきた。バブル崩壊後、価値観っていうか、美意識が変わってきた。
 おれのなかでは、パフィーという女性ふたり組みのグループが大人気となったあたりが、その曲がり角だった感じがしてます。
 当時、カッコいい若者向けのファッション雑誌には、マンガのマの字も出てこないのがあたりまえって時代だった。だから、パフィーの大貫亜美ちゃんが、雑誌「オリーブ」のアンケートで、いま会ってみたいひとはって質問に、「鳥山明さん」って書いてたのをみて、おれはショーゲキを受けたんだな。
 あの時代は、その程度のことでもびっくりだった。
 いまはそんなことないよねえ。

 でも逆に、マンガはカッコ悪いものだっていう世間のイメージが、マンガ家たちのコンプレックスに火をつけて、80年代はマンガとアニメの名作が多いのかもなって気もしたりする。

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