第2話ペン入れ中
 2011年3月7日の制作時間、161分32秒。
 ペン入れ29ページの途中まで。

 フォトショップCS5をインストールして、アドビのIDを作った。
 使い方はまだちんぷんかんぷん。コミスタに慣れちゃったからなあ。

 ペン入れのスピードは、すこし上がってきた感じする。
 マンガをかく以外の用事もあるので、やっぱりいちんち1ページくらいしか進んでないけど。
 いちんち3ページのペン入れを日常的にできるくらいになるのが、当面の目標。

 いまペン入れしている場面は、なぜか全裸の美少年が登場するところだ。
 このマンガ、かき始めのころは、こういう男の子が出てくるようなストーリーではなかったはずなんだけど、なんか知らないけど、登場してしまった。
 この場面をかいているときくらいに、ちょうど東京都のマンガ規制条例案が世間を騒がせていたから、そういうのが無意識に反映されたのかもしれない。ちがうかもしれない。おれは、かいているときの気分で、ストーリーがぐるぐる変わってしまうので、そういうこともあるのかもしれない。
 まあでもとにかく登場してしまったのだから、そういうものなのだ。
 まえにもかいたが、おれにとってはマンガってのは、アタマのなかの世界。ある意味、アタマのなかの現実。だから、出てきたものは出てきたものなのだ。かくといったらかくしかないのだ。そこに、規制だのなんだのといって、バイアスを加えることは、じぶんのココロにウソをつけっていうこと。だからそういう規制はダメなのだ。
 でもね、おれも一応気は使うほうでさ、当時、この美少年に、パンツをはかせるかどうかで、しばらく迷ったんだよ。東京都の規制案のこともあるけど、同人誌の世界の自主規制もある。あんまりエロいのは印刷屋さんに断られることもあるらしい。
 だけどね、去年の12月の13日だったでしょうか、あのいまわしいマンガ規制法案が可決されてしまった。それを知った瞬間、おれ、サーッと血の気が引きましてね、おれはいま、このマンガでこいつにパンツをはかせたら永遠にウソつきになってしまう…、って、そう確信した。だからフルチンにすることにした。もしも印刷屋さんに断られたら、うちのプリンタでプリントしてホチキスで止めて売ろう。現実はいろいろあるかもしれないが、ココロは自由なはずだ。おれさまが手本を示してやるぜ。
 ってね、去年の12月、おれなりに、すごい決意を持って、ここのページのネームとしたがきをかいたんだ。
 いま、そこのペン入れをしているところ。
 フルチン少年。
 だけど、ペン入れできて、試しにプリントしてみたらさ、コマが小さくてチンポコみえねえでやんの。あれれ、あのときのおれの覚悟は、こんなにちっちゃなチンポコでしたか。
 思ったよりたいしたことなかった。これならたぶん印刷屋さんに断られることもないな。うん…。

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