マン研日記
 2011年2月9日の制作時間、106分58秒。
 マンガのネーム(したがき)を読み直しつつ、セリフ修正中。
 コミックスタジオの使い方勉強中。

 コミックスタジオの、おれなりの使い方を考えているところ。
 印刷サイズに対して600dpiでつくるっていうのは、なんかちょっと悲しい気がしていて、ホントはもうすこし大きいサイズでつくっておくと、あとあと融通がきくんじゃないかって思ってた。そんで、そういうやりかたで、うまくできる方法はないものかと、調べてみていた。でも、けっきょく手早くどんどん仕上げていこうとしたら、仕様通りに印刷サイズに対して600dpiってのがいちばんいいみたい。
 レイヤーの多い絵は、かきながらアタマがこんがらがるので、トーンなんかもいちいち統合しながらかけたらいいなって思ってたんだけど、どうもそれをやると、モアレができそうで怖い。
 とかなんとかいろいろ不安になって、インターネットで、いろんなひとたちのコミスタの使い方をみてまわる。
 トーンは統合しないかわりに、レイヤーフォルダにまとめるのが良さそうだ。それを素材登録しておくとよいって、どなたかがおっしゃってました。

 それらをなんとなくアタマにおいといて、練習でペン入れを試してみてたら、コミックスタジオが、だんだんとてもよいソフトだって思えるようになってきた。コミスタおもしろいよ。

 まえにもなんどか書いたことだけど、デジタル絵は、アナログの絵のような「揺らぎ」がないことで、絵としてどこか物足りなさがある。でも、コミックスタジオの独特の使い心地のクセが、そのアナログにおける「揺らぎ」に相当するナニカになるかもしれないなあっていう気がしてきたんです。
 たとえば、銅版画の絵ってステキじゃんか。あれって、一生懸命かいても、思い通りの刷り上がりになるとはかぎらないところがステキなんだと思うんですよ。作者の意図と違う部分にナニカができてしまったりするところがスリリングで楽しいんだと思う、たぶん。人間のアタマで考えたこと以上のナニカが現れる。
 コミックスタジオも、なんかそういうところがある。思い通りにいかないところに、アタマで考えて意図したこと以上のナニカが現れてしまう可能性がありそうなんだよ。
 記号絵として物語を説明する目的を阻害しない程度に、そのナニカが現れるとしたらね、スリリングですよねえ、たぶん…。

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