3匹のよろけた犬
 こないだの日曜日っていっても、ずいぶんまえになっちゃった、9月の日曜日なんだけど、下北沢のギャラリー無寸草で作らせていただいた犬の焼き物ができてきました。


        


 これ、7月だったかな、無寸草に行ったとき、ギャラリーのひとたちがみんなで粘土で遊んでたんです。陶芸家の井上さんが中心となってやってらした陶芸教室の、ミニチュア版だったのかな、楽しそうな雰囲気に釣られて、おれもちょこっと作らせていただきました。
 ホントはおれは、粘土関係はすごくニガテで、そういうことやるつもりはなかったんだけど、かわい金魚さんが粘土こねながら、楽しいわー、あー楽しい、ひゃー楽しい、ほんと楽しいって、すごいテンションあがってるから、粘土をこねることがそんなに楽しいものなのだろうかって、だんだんやってみたくなってしまったのでした。
 でも、粘土コンプレックスのあるおれなので、やらせてくださいって言ったはいいけど、すげーローテンションで、ダメなんすー、うまく作れないんですー、ニガテなんですー、とか泣き言ばっかり出てきてしまって、せっかく金魚さんがつくった楽し気な雰囲気をダイナシにしてしまいました。気まずい奴がやってきたぞう。
 いったいなにを作ればいいんでしょー、途方に暮れてしまったおれに、好きな動物を作るんだよって、いつも無寸草でお手伝いしてる女の子にアドバイスをいただきました。彼女が猫を作ってるようだったので、よし、それじゃこっちは犬でいこうってことにいたしまして、四苦八苦して、なんとかそれっぽいのができてきたと思ったら、まさきさんがおれの犬みて、あ、ヤギつくってる。
 いーーーーぬーーーーうーーーーっ!!!!!!


        


 というような次第で、7月につくった粘土が、焼き上がってできてきました。おそらくとっくに焼きあがってたのでしょうが、ギャラリーの展示を観にいくついでにもらってきたので、9月の末に完成品をいただいてきたという感じ。
 ニガテニガテとグチってばかり言ってはいたけど、できあがってきたら、けっこう気に入ってきた。おかげさまですこしだけコンプレックスが解消されたかもしれない。ありがとうございます、お世話になりました。


        


 無寸草は、遺跡発掘の先輩であるまさきさんから個展やグループ展のDMをいただいてよく遊びに行くのだけど、今回の猫もの展に出品してらした保光敏将さんからの人脈で、内田かずひろさんや山川直人さんあたりに繋がって、そっち方面からもなにやら御縁があるなあなんて思いました。
 この先、またなにかありましたら、よろしくおねがいします。



 

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