ЮЮЮ 3月のだらら書き ЮЮ・Ю


◯   3月5日(月)   ◯

 先月書いた腰痛の本のことなんだけど、なんだかどうもホントっぽい。腰痛っていうのは、腰骨背骨あたりの構造的な異常があって起こるわけでなくて、ココロの問題が原因であることがほとんどみたい。だからその本によると、じぶんのココロのなかにある不安や怒りの感情に気がつくことによって、腰痛はなくなっていくってんだけどね、だからひとによってはその本を読んだだけで腰痛が消えたなんて現象も起こっているらしい。
 おそらくぼくの腰痛もそんなココロの問題があるのかも知れない。あの本を読んで以来、ずっとじぶんのココロのなかを探っているのだけど、いまのところまだ腰痛は治っていない。やんなっちゃうのは腰痛の原因となっている不安や怒りを特定できなきゃ治らないってことでさ、あれこれじぶんのなかの不安や怒りをたくさん思い出しているんだけどまだ腰痛が治ってないっていうことは、きっとほかにも思い出せていない 不安や怒りがあるだろうってことでさ、だから毎日まいにちイヤな思い出をあれかなこれかなって頭のなかから掘り起こしているうちに、もういい加減うんざりしてくる。できればあんまり思い出したくないイヤな思い出が頭のなかにあふれてくる。それでも腰痛が治ってないのは、きっとまだ思い出しかたが足りないのだ。あーっやんなってきた。もう腰痛のまんまでもいいやっ!!
 またホントに立てないくらいの腰痛になったら、ふとんのなかでいろいろ思い出すのもいいだろうけど、いまはそれほどせっぱつまってるわけでもない。どうでもいいや。

 

 こないだちょっとともだちの個展を観に行ったときのことなんだけど、なにやら怪し気なおじさんがいらっしゃってて、よくわかんないけど美術に詳しいかたのようだったので、ハナシのついでにぼくの作ったポストカードも観ていただいた。エプソンのプリンタで刷ったものなんだけど、おじさんはぼくのつくったカードを観ながらしきりに「きみはこれにサインをする気はあるのかね??」みたいなことおっしゃる。なんだかその質問のねらいがわかんなくてぼくとしてはいい加減な返事しかできなかったんだけど、そのあと「これはいくらで売っているのかね??」っていわれるから「150円です」っていったら「そりゃああんた市場を崩しとるよ」ってあきれられてしまった。
 なんだかさっぱりわかんなかったんだけど、 あとできいたらそのひとはどこぞの美術館の元館長さんで、いまは若手の作家のプロデュース的なことをやっているかたのようだった。ああそういうことだったのかとあとになって納得。
 ぼくの作っているポストカードは、とくに販売目的でつくっているものではないのだけど、ときどき欲しいといってくださるかたには1枚150円で売っている。 ふつうの雑貨屋で売っているような印刷されたポストカードと同じくらいのイメージ。だけど、美術関係では版画やリトグラフのように、印刷物でもきちんと額縁に入れて美術品として取り引きされたりする世界がある。そういうところでは値段は全然違ってくる。おじさんはそっちの世界からぼくのつくったカードを観てくださったんだな。そうなると、絵の下に作者のサインと、限定版なら通しナンバーなんかも入れて、額に入れて販売するっていう作戦もある。そういうことをきいてたんだろうけど、なんだかぼくがトンチンカンな返事しかできなくて、おじさん途中でやんなっちゃったみたい。失礼いたしました。
 いまつかっているエプソンのプリンタはふつうの家庭用のプリンタなんだけど、やり方次第で印刷以上の性能があると思う。だからそういうこと考えると、パソコンでプリントしたポストカードっていうのはどっちなんだろう。美術品なのか、あるいは安上がりな印刷物なのか。
 その個展やってる友人も現にパソコンで出力したものを加工して額に入れて販売していたし、いくつか売れてたみたいだった。なかなか良い仕上がりだったし、そういうことも可能なんだろう。
 でもさ念のため書いておくけど、1枚150円のカードが、サインして額に入れるだけで 5000円くらいの値段にハネ上がったとしてさ、そういうことがあると、お客さんって
やっぱりブーイングしたい??? インチキ商売じゃんかなんて思う?? これってやってみればわかると思うけど、かなりたいへんなことで、ぼくはサイン入れて額装する手間のことを考えたら、いまのところ150円で気らくに売ってるほうがいいやって思う。そういうのってすっげえパワーの入ることなんだよな‥‥。